マスクのお話し

こんにちわ!

薬剤師のT3です。

本日はマスクの性能についてお話をしましょう。

マスクのパッケージには性能を表すものとしてPFE・VFE・BFEがあります。

①ウイルス性の感染予防にはVFEやPFEの数値がより高いものを、花粉の予防にはBFEの数値がより高いものを選択しましょう。

⓶いくらカット性能が良いマスクを使っても隙間があれば、そこから花粉やウイルスが侵入するため十分な効果が得られません。顔にしっかりフィットするマスクを選びましょう。

身近なマスクの種類!

<布(ガーゼ)マスク>

ウイルスや花粉などの粒子を吸わないようにする「不識布マスク」よりも濾過機能は明らかに落ちますが飛沫飛散の防止・低減では有効です。また、高い保湿性と保温性が特徴で、睡眠時やエアコンの効いたオフィスなどで、乾燥から喉を守ったり、マスクをすることで口や鼻に直接触れることを防ぎ、接触感染を防ぐこともできます。布マスクの大きな役割としては「他人にうつさないため。咳エチケット」となります。また、洗って何回でも洗えるので、大変リーズナブルです。界面活性剤の洗剤(花王の「簡単マイペット」や「バスマジックリン」、P&Gの「ジョイ」、ライオンの「ママレモン」「チャーミーマイルド」など)で洗いますとウイルスも落ちやすくなるとなります。布マスクは1日使ったら必ず洗浄し、清浄な状態にする注意を怠ってはいけません。きれいな状態で繰り返し布マスクを使うためには、それなりの努力・注意をしましょう。

<ポリウレタンマスク>

伸縮性のある柔らかく肌に優しい素材のマスクです。立体性にになっており通気性がよいのも特徴です。花粉やほこりをカットできると言われていますが、一般的にウイルをカットする効果は低いです。マスクを着用するにはつらい暑い時期において「他人にうつさないため・咳エチケット」や「接触感染予防」としては、通気性がよい布製やウレタン製のマスクでも効果が期待できます。付け心地を追求した「夏用マスク」なんかも人気のようです。

<不識布マスク>

不識布マスクとは繊維を織らずにいろいろな方法で結合させたもので、不識布を重ねたりフィルターを使用することで目の細やかさを調整(PFE・VFE・BFEの数値や対象項目をチェック)できます。そのため「花粉用」や「ウイルス用」などシーンに分けて使用することができます。また基本的に使い捨てとなるため衛生的に使うことができます。感染症の流行時や災害対策(避難時の感染対策)として常備しておきたいマスクです。形状としてプリーツタイプや立体タイプがあります。また洗った場合、ウイルス捕捉効果は低下(洗った不織布マスク70%効果・布マスク40%効果)しますが「他人にうつさないため・咳エチケット」や「接触感染予防」という目的ならば、代用可でしょう。ただし、本来の使用方法である1回使ったら捨てるという使用方法が良いことには変わりありません。

最後に・・・不識布マスクであれ、布マスクであれ、感染経路の遮断などのため、咳、くしゃみ、つばなどが飛ばないようにするという目的を理解して、使用する必要があります。布マスクは自分のためではなく人のため。他人を思いやる感染症対策。とくに、学校などでは、相手を感染させないという目的、すなわち咳エチケットでマスクを使用することが必要でしょう。

(ファーマアイ便り5月号より)

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